もちろん、派生する関連事業を加えるとさらに市場規模は膨らむでしょうし、注目の「メタバース」を先取りしたという識者もいます。何より、世界経済をけん引する、アップルやグーグル(アルファベット)、メタ(旧フェイスブック)、アマゾンといった“巨人”たちがそろって注目していることでしょう。
ゲームは、主流のモバイルをはじめ、家庭用ゲーム機、PCだけでなく、ネットを介して端末を問わずプレーできる「クラウドゲーム」など実に多様です。ここまでゲームがビジネスとして注目されるのは、3つのメリットがあるからです。
まず、ヒット作を当てた場合、他業種では考えられないほどの爆発力な利益が見込めます。採算分岐点を突破すれば、残りは利益の塊で、営業利益率が5割に届きそうになるケースも。3月末には大手出版社の集英社が新会社「集英社ゲームズ」の設立を発表し、話題になりましたが、アニメ会社や出版社などの異業種がゲーム事業に進出するのも、爆発的利益を期待してこそなのです。
2つ目の理由が、ヒット作を軸に多彩なビジネス展開が可能になり、長期の安定収益が生み出せる「苗床」になる点です。ブランディングに成功すれば続編の展開を含めたシリーズ化もあるでしょう。映像化も視野に入ります。「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズなどが代表的な事例です。「バイオハザード」シリーズや「モンスターハンター」シリーズは、映画作品として映像化もされました。
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