近年注目される仮想空間「メタバース」でも注目を集めるゲームビジネス。2021年の世界市場規模は20兆円を超え、任天堂やソニーグループのゲーム事業が好業績を残す中、米アップルやグーグルなど世界を代表するビッグテック企業も続々と参入しています。
一方、日本でも日本経済団体連合会(経団連)が、日本が強みを持つソフトパワーの分野だとして22年度に「クリエイティブエコノミー委員会」を新設。経団連の十倉雅和会長も「日本のファンを増やし、経済の好循環につなげたい」と発言するなど、今後も成長が期待される有望市場です。
国内外で注目が集まるゲームビジネスについて、「今さら人に聞けない」というビジネスマンのため、ポイントを解説します。
では、そもそも世界のゲームの市場規模はどの程度なのでしょうか。オランダの調査会社Newzooの試算によると、21年のゲームの世界市場規模は約1758億ドル(約22兆8000億円)。23年には2000億ドル(26兆円)を突破する見通しとのことです。内訳を見ると、全体の約半数に当たる52%をスマートフォン向けアプリのゲームなど「モバイル」が占め、残りをニンテンドースイッチやPS5などの「家庭用ゲーム機用ソフト」(28%)と、PC(20%)が分け合っています。
【2021年のゲーム世界市場規模の内訳】
- モバイル 約9兆700億ドル(約11兆8000億円)
- 家庭用ゲーム機用ソフト 約4兆9200億ドル(6兆4000億円)
- PC用ゲーム 約3兆5900億ドル(約4兆7000億円)
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