米国でのクラウドファンディングから現在の日本展開まで、非常に順調に拡大しているキャンディハウスだが、安定的な商品供給は課題のようだ。
「生産スピードは最大限に速めていますが、それでも供給が追いつかない状態で、時々品切れが起きています。ようやく再販を開始できたセサミボットも、数週間以内には再び品切れると予想しています。それは課題と捉えていて、調整にチャレンジしています」(ジャーミン氏)
今後の事業戦略を尋ねると、「販路拡大」と「新製品の開発」をあげた。
「5月末には、伊藤忠商事、ワイズ、アパマンネットワークなどを引受先とした第三者割当増資により、未発表だった資金調達も含め総額5億円を調達しました。今後は、各社の協力を仰ぎながら、家電量販店でのオフライン販売、マンション管理会社など不動産領域のB2B販売を展開し、さらなる売り上げ、ユーザー拡大を目指します。
また、新製品として、カードリーダーなどの開発に取り組んでいます。カードリーダーはSuicaやPASMOによるカードで鍵を開閉できる製品を指し、カード本体での操作はもちろん、カードを取り込んだスマホでも操作ができます。スマホの場合、アプリを立ち上げる必要がなく、画面をロックしたままかざすだけでOKです」(ジャーミン氏)
このカードリーダーは22年9月の発売を目指して、中国の深センで開発しているという。そのほか、顔認証が可能な「AIカメラ」、遠隔でも来訪者と通話ができる「スマートドアベル」も同時に開発を進めているそうだ。
供給不足の課題を解消し、100万ユーザーを達成できるのか。期待したい。
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