累計約15万台を販売! スマートロック「セサミ」シリーズが好調の理由ひらけごま(2/5 ページ)

» 2022年06月27日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

ひらけごま! スマホで鍵のロック・解除ができる

 14年6月に米国のシリコンバレーで創業したキャンディハウスは、自社開発のIoTスマートホームデバイス、セサミシリーズを販売する。創業当初から開発に取り組んできたセサミは、何度かリニューアルを重ねて現在4代目となる。

キャンディハウスの看板商品である最新版の「セサミ4」は5478円。

 このセサミ4を玄関のドアに取り付け、専用アプリをダウンロードすれば、鍵の開閉操作や開閉履歴の確認、QRコードによる鍵のシェアなどがスマートフォンでできる。

 自宅にWi-Fi環境がない場合は、開閉操作は玄関付近に限られ、遠隔での操作や遠隔からのタイムリーな履歴の確認はできない。しかし、自宅にWi-Fi環境がある場合は、専用のWi-Fiモジュール(3278円)を追加購入することで、遠隔での開閉操作や履歴の確認が可能となる。

 後者の場合、自宅を離れていても鍵の開閉履歴が通知されるので、セキュリティとしても役立ちそうだ。誤タッチによって鍵を開けてしまっても問題ないよう、数秒後に自動で閉まるオートロック機能も搭載している。

特殊な鍵でも使えるよう、3Dプリンターで作った特殊アダプターも販売

 日本でよく見られる鍵だけでなく、珍しいタイプでも別売りの特殊アダプター(送料込みで600円)によって、多くが取り付けできるという。たくさんの人に利用してほしいとの思いから、特殊アダプターは消費者の負担にならない価格で提供している。

 20年12月には、最新版のセサミ4とともに、インターホンなどのスイッチがスマホで押せる「セサミボット」(2728円)、自転車用のスマートロック「セサミサイクル」 (4378円)を同時発売。

凸があるスイッチであれば何でも押せるという「セサミボット」(提供:キャンディハウス)

 セサミボットは、マンションのオートロック解除ボタンのほか、部屋の電気、掃除ロボット、コーヒーマシーン、浴室の給湯など、あらゆるスイッチをIoT化する。

既存の鍵と交換して使用するセサミサイクル。写真はロックが解除された状態

 セサミサイクルはシティサイクルに対応しており、ドライバーなどを使用して既存の鍵を取り外したあと、その部位に同製品を取り付ける仕様だ。運転中に誤作動でロックしてしまわないよう、施錠は手動となる。

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