エアロパーツと聞くと、自動車メーカーが販売しているオリジナルのボディに追加するアフターマーケットのドレスアップパーツをイメージする人も多いのではないだろうか。
そもそもオリジナルのスタイリング自体、風洞実験などを経て、スタイリングデザインと機能、空気抵抗をバランスさせるように自動車メーカーが調整している。となれば、後からエアロパーツを装着するのは、もともとのバランスを崩すことにつながることになる。
テスラが開発中のEVピックアップトラック、サイバートラックの風洞実験をCGで再現したもの。これほどのウエッジシェイプであっても、ボディの後ろには乱流が発生する。これがクルマの前に進む力を阻害し、走行中のボディを揺さぶり、安定性を損なわせることにつながるのだだがスタイリングをパーソナライズするという意味でエアロパーツ自体、否定するものではない。特別仕様車やディーラーオプションでも、そうしたスタイリングキット的なアイテムが用意されている。
見た目のスピード感やスポーティさ、豪華さを演出するという意味では、クルマ業界のビジネスとしてなかなかのウエイトを占めているようにも見受けられる。果たしてエアロパーツとは、クルマにとってどんな意味を持つものなのか、考えてみたい。
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