クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

Aピラー、Bピラー、クロスメンバー? クルマのボディ骨格に使われる構造の意味高根英幸 「クルマのミライ」(1/4 ページ)

» 2022年05月19日 07時00分 公開
[高根英幸ITmedia]

 クルマの解説には専門用語が多く使われる。カタログや自動車メーカーのWeb、自動車雑誌媒体やブログなど、クルマの情報は溢(あふ)れ返っているが、そこには実に多くの専門用語が駆使されている。

 中にはあちこちから情報を拾い集め、意味も理解せずに羅列しているような文章も見受けられる。それは専門用語を使うことで、それらしく見えてしまうというのも背景にあるのだろう。別の言葉に置き換えた方が分かりやすいモノもあるが、専門用語を使うのはその文章が簡潔になるだけでなく、専門用語が雰囲気を伝えやすいことも理由として大きいのだ。

 中でもクルマのボディの各部分の名称は、独特なものがある。ボディの各部には、それぞれ役割が与えられているからだ。

トヨタ・カローラクロスのモノコックボディ。トヨタはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)というクルマづくりの新基準を導入し、それに基づいて各クラスのクルマづくりのベースとなるプラットフォームシャーシを開発した。
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