クルマの解説には専門用語が多く使われる。カタログや自動車メーカーのWeb、自動車雑誌媒体やブログなど、クルマの情報は溢(あふ)れ返っているが、そこには実に多くの専門用語が駆使されている。
中にはあちこちから情報を拾い集め、意味も理解せずに羅列しているような文章も見受けられる。それは専門用語を使うことで、それらしく見えてしまうというのも背景にあるのだろう。別の言葉に置き換えた方が分かりやすいモノもあるが、専門用語を使うのはその文章が簡潔になるだけでなく、専門用語が雰囲気を伝えやすいことも理由として大きいのだ。
中でもクルマのボディの各部分の名称は、独特なものがある。ボディの各部には、それぞれ役割が与えられているからだ。
トヨタ・カローラクロスのモノコックボディ。トヨタはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)というクルマづくりの新基準を導入し、それに基づいて各クラスのクルマづくりのベースとなるプラットフォームシャーシを開発した。
- ガソリンには、なぜハイオクとレギュラーがある?
どうしてガソリンにはハイオクとレギュラーが用意されているのか、ご存知だろうか? 当初は輸入車のためだったハイオクガソリンが、クルマ好きに支持されて国産車にも使われるようになり、やがて無鉛ハイオクガソリンが全国に普及したことから、今度は自動車メーカーがその環境を利用したのである。
- シフトレバーの「N」はなぜある? エンジン車の憂うつと変速機のミライ
シフトレバーのNレンジはどういった時に必要となるのか。信号待ちではNレンジにシフトするのか、Dレンジのままがいいのか、という論争もかつては存在した。その謎を考察する。
- 高速道路の最高速度が120キロなのに、それ以上にクルマのスピードが出る理由
国産車は取り決めで時速180キロでスピードリミッターが働くようになっている。しかし最近引き上げられたとはいえ、それでも日本の高速道路の最高速度は時速120キロが上限だ。どうしてスピードリミッターの作動は180キロなのだろうか? そう思うドライバーは少なくないようだ。
- 車検制度はオーバークオリティー? 不正も発覚した日本の車検の意義
自動車メーカーが、生産工場からの出荷時に行う完成検査で不正をしていたことが明らかになったのは2017年のことだった。そして今年は、自動車ディーラーでのスピード車検で不正があった。日本の乗用車に関する法整備は昭和26年(1951年)に制定された道路交通法、道路運送車両法によって始まっている。その中には幾度も改正されている条項もあるが、全てが実情に見合っているとは言い難い。
- なぜクルマには半導体が必要なのか? どうなるクルマと半導体のミライ
改めていうまでもないのだが、EVやハイブリッド車は当然として、純エンジン車にとっても半導体は欠かせない部品だ。それでもこの半導体というモノ自体が何なのか、今一つクリアになっていない。さらに深層へと迫ろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.