楽天銀行は7月4日、東京証券取引所に新規上場申請を行ったことを発表した。
親会社の楽天グループは、2021年9月30日に楽天銀行が上場準備を進めていることを公表。自律的な経営視点を持ちながら成長戦略を遂行し、また独自の資金調達を含めたさまざまな成長及び財務戦略を可能にすることを目指すとしている。
楽天銀行は4月28日に中長期ビジョンを公開し、27年3月期の数値目標を掲げた。3月末1200万の口座数を2500万に、現在8兆円の預金量を20兆円に、1060億円の経常収益を2000億円に、また279億円の経常利益を700億円にすることを掲げている。さらに、長期的にはメガバンクに匹敵する3000万口座、メガバンクに次ぐ30兆円規模を視野に入れる。
楽天グループ傘下の金融子会社では、楽天銀行だけでなく楽天証券も上場準備を進めることを公表している。
楽天銀行Webページ
年平均2桁成長の数値目標を掲げる
- 楽天銀行、預金残高8兆円突破 5年後20兆円が目標
楽天銀行は6月末に預金残高が8兆円を超えたと発表した。2020年6月以降、6カ月ごとに1兆円ずつ増加しており、規模拡大が著しい。併せて口座数も増加しており、3月末時点では1231万口座に達している。
- 楽天銀行1000万口座突破 楽天証券連携のマネーブリッジも200万口座に
楽天銀行は1月19日に、口座数が1000万口座を突破したと発表した。900万口座突破から7カ月間で100万上乗せした。楽天証券連携のマネーブリッジも200万口座に到達した。
- 楽天証券上場へ
楽天グループは5月24日、子会社の楽天証券の株式上場準備を進めると発表した。23日開催の取締役会で決議した。
- 住信SBIネット銀行、楽天銀行、続々上場へ
ネット銀行の新規上場が進んでいる。10月8日、SBIホールディングスおよび三井住友信託銀行傘下の住信SBIネット銀行は、東京証券取引所に上場申請を行ったと発表した。また、楽天子会社の楽天銀行は9月30日に、上場準備に入ったことを発表している。
- 住信SBIネット銀行、上場延期
住信SBIネット銀行は3月7日に、予定していた東京証券取引所への上場を延期すると発表した。2月20日に東証は東証一部への上場を承認していた。ウクライナ情勢や市場動向などを勘案した結果判断した。
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