Tinderアプリ内で若者に投票を呼び掛け 狙いは?

» 2022年07月07日 11時43分 公開

 ソーシャル系マッチングアプリを運営するTinder Japan(東京都港区)は、同社のアプリ「Tinder」で、参議院選挙に合わせて加入者に投票を呼び掛けることによって若者にアプローチする。若者の政治参加を目指す一般社団法人「NO YOUTH NO JAPAN」とパートナーシップを組み、シナジーを狙う。期間は投票日の7月10日まで。

Tinder JapanはNO YOUTH NO JAPANと、参議院選挙に合わせ、「Tinder」で加入者に投票を呼び掛ける取組みを行う(画像はイメージ)

 この取り組みは、同アプリを開くと、趣旨の異なる3種類のカードを順番に画面に表示。画面のボタンをクリックするとNO YOUTH NO JAPANの公式インスタグラムアカウントにアクセスし、選挙情報を確認できるようにした。

「Tinder」のアプリを開くと3種類のカードを表示

 Tinderは、2012年に米カリフォルニア州の大学キャンパス内で誕生したソーシャル系マッチングアプリだ。加入者の半数以上が18〜25歳で、世界190カ国以上で使われている。投票を呼びかけるキャンペーンはこれまでに、ブラジルや英国、米国、ドイツ、フランスで実施していて、日本では今回が初となる。

 NO YOUTH NO JAPANは、若者の投票率向上を目指し2019年に立ち上げた学生を中心とした団体。インスタグラムなどを通して、政治・社会に関する基本情報を解説している。

 Tinder Japanのチョウ・キョカントリーマネージャーは、「Tinderには若い人たちにリーチできる手段があります。NO YOUTH NO JAPANと力を合わせ、私たちのプラットホームを活用することで、特に日本の将来を担う世代の投票率アップに少しでも貢献できればうれしいです」とコメントした。

Tinder Japanのチョウ・キョカントリーマネージャー(撮影:小澤俊一)

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