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» 2021年10月31日 11時00分 公開

出会い系のイメージから脱却できるか Tinder Japan女性トップの手腕BIGO LIVEの人気を押し上げた立役者(1/5 ページ)

Tinder Japanのカントリーマネージャーに就任したチョウ・キョ氏を直撃。今後のビジネス展開について話を聞いた。

[武田信晃,ITmedia]

 新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの場面で人と人との直接の接触は減り、出会いの機会は激減した。一方でその状況を補完し、商機を見いだしているのがマッチングサービスを手掛ける企業だ。中でも大手のTinderはコロナ禍でも順調に売り上げを伸ばした。

 同社は「出会い系」というイメージからの脱却を図るべく次の一手を模索している(「出会い系からの脱皮」図るTinder メインユーザー「Z世代」を巻き込むために必要な施策とは?参照)。今後のビジネス展開について話を聞いた前編に続き、4月にTinder Japanのカントリーマネージャーに就任したチョウ・キョ氏にインタビューした。

チョウ・キョ Tinder Japanカントリーマネージャー。2003年、北京第二外国語大学に入学し、日本語・日本文学を学ぶ。07年、早稲田大学院に入学。09年より米ジョージ・ワシントン大学で国際関係学を学ぶ。11年に日立製作所入社。12年、Web開発の会社を立ち上げ、法人向けコミュ ニケーションツールの開発、販売事業を手掛ける。17年に、ライブ配信プラットフォームBIGO LIVEの日本法人代表に就任。日本での立ち上げおよび事業拡大に努め、日本国内売り上げトップ3に入るプラットフォームに成長させる。19年には、同社の東アジア・パシフィック地域代表に就任。21年4月にTinder Japanにカントリーマネージャ ー(現職)として入社。東アジア(日本・韓国・台湾)の事業統括を担う(以下、記者発表での撮影:小澤俊一)

出会い系のイメージから脱却

早大院→米ジョージタウン大→日立入社

――チョウさんは中国、日本、米国と世界を股にかけて活躍してきましたね。簡単にキャリアを教えてもらえますか?

 中国の貴州省で生まれました。北京第二外国語大学で日本を専攻して2007年に卒業しました。川端康成、夏目漱石など日本の古典はたくさん読みましたし、芥川龍之介の『羅生門』はよく覚えています。

――日本の小説を読んで何を感じましたか?

 作家によって変わりますが、例えば『伊豆の踊子』は、展開としてはドラマチックなものではないですが、心の動きを描写しているのは特に日本らしいと感じました。

――その後、早稲田大学院に留学していますね。

 早稲田大学院では国際関係学を学びました。その後、米ジョージタウン大学にも留学し日本、中国、米国を中心とした国際関係について研究しました。2011年に日立製作所に入社しています。日立とはボストンキャリアフォーラムで出会いました。

――そのまま米国で働くことや、中国に戻って働く選択肢もあったと思いますが、日本に戻った理由は?

 日本が好きだったからです。私たちの世代は幼いころから『美少女戦士セーラームーン』のアニメを見たり、『SLAM DUNK(スラムダンク)』を見たりしていました。特に私はバスケットをしていたのでスラムダンクは好きでしたし、日本文化全般が好きでした。計画的に日本に来るというよりは自然に来日した感じです。実際に生活してみて、本当に好きだなと実感したのです。

――日立を退職後はどんなキャリアを歩みましたか?

 デザインが好きだったので、プログラミングを独学で勉強して、ウェブデザインをできるようになりました。なぜデザインを学んだかというと、「実際に自分で作れる」のは強みになると考えたからです。

 実際に使うものですから、サイトを開設させるにしても、その仕組みが分からないとどうにもなりません。その後、知り合いからウェブ制作の仕事をもらいながらフリーランスのような形で働いていました。その後、「WorkHub」という会社をビジネスパートナーと一緒に起業しました。

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