JTBは、夏の旅行動向に関する調査結果を発表した。夏休み期間(7月15日〜8月31日)に国内旅行を予定している人は推計で7000万人。前年比175%、2019年比で見ると96.7%となった。
旅行動向見通しは、アンケートや経済指標、業界動向、航空会社やJTBグループの予約状況などから推計している。
今年の夏休みの旅行について、「行く」「たぶん行く」と回答した人は36.1%と、前年から14.7ポイント増加した。19年の同調査では38.0%だったことから、旅行の意向はコロナ禍前に近づいていることが見てとれる。
性年代別でみると、男女とも若い年代ほど意向が高く、29歳以下では男性53.8%、女性50.6%と過半数を占めた。60歳以上では男性30.3%(前年14.2%)、女性23.0%(同10.8%)と、コロナ禍では旅行に慎重な姿勢を見せていたシニア層も高くなっていることが分かった。
同社は「この夏の旅行は日数を増やし、遠方に旅行する傾向が昨年より強まる」と分析しており、調査結果からも「旅行日数を増やす」(14.8%)は対前年11.0ポイント増加、「昨年の夏より遠方に旅行したい」(14.0%)が7.4ポイント増加している。
一方、旅行に「行かない」と回答した人の理由としては、「夏休み期間は混雑するから」(29.3%)が最も多く、次いで「家でのんびりしたいので」(25.0%)が続いた。「新型コロナウイルスがまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」(24.8%)は、前年から39.7ポイント減と大きく減少した。
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