労働法に詳しい株式会社Works Human Intelligenceの社労士・井口克己氏が、人事労務担当の素朴な疑問を解決します。
Q: 当社では、昨年から従業員のスキルアップと多様な働き方を推進するために、副業を解禁しました。運用開始から約1年後、ある部署の管理職から相談がありました。
従業員の1人が繁忙期に残業の依頼をしても「副業のため、残業はできない」と定時に帰宅してしまう。周囲の従業員でなんとかやりくりしているが、不満も出始めている。さらにその従業員から「会社が副業を解禁したので、所定の手続きをして副業をしているのに、所定外時間まで副業を制限するなら副業を解禁すること自体がおかしい」と言われて困っている──とのことでした。
業務の遂行に支障があるという理由で副業を制限しようと考えていますが、どうでしょうか?
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