楽天ポイントを筆頭に、ドコモのdポイント、KDDIが推すPontaポイント、そしてソフトバンクグループのPayPayポイント、独立系で歴史の長いTポイントなど、ポイントを使った経済圏でも顧客の奪い合いが激化してきている。
PayPayポイントは10月にグループ外の加盟店に開放することを計画しており、「23年には発行額1位のポイントを目指す」(PayPayの中山一郎社長)と強気だ。
ポイントは顧客囲い込みのツールであるとともに、独自通貨を持つ経済圏のようなものだ。例えば楽天ポイントでは発行されたポイントの90%以上が使用されており、楽天ポイント利用だけで年間5000億円規模の決済額に達している。
矢野経済研究所の調査によると、国内ポイントサービス市場規模は19年に2兆円を超えており、年5%前後で成長している。Suicaなど電子マネー全体の年間決済額は6兆円あまりで足踏みしており、ポイント決済の規模感が次第に近づいている。
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