最後に「学校・園のプールの授業について思うこと」を尋ねると、「第二次性徴期に対する配慮をしてほしい」「もっとしっかり水泳の授業をしてほしい」「水着の指定は不要では」といった意見が見られた。
第二次性徴期に対する配慮に関しては、「子どもが5年生で、クラスの半分以上の女子に身体つきの変化があるので、男女別の授業にしてほしい。子どもも同じ意見」「第二次性徴期以降は、生理の観点で男女別のプールの授業だとうれしい」「着替える場所を分けてほしい。低学年は男女同じ教室で着替えている」といったコメントがあった。
水泳の授業に関する意見としては、「泳ぎを覚えることで水難事故対応にもなると思うので、水泳授業はあると良い」「着衣水泳をしてほしいです。実際に溺れたときや緊急時に本当に役に立つと思います」「近くにスイミングスクールがあれば、業務委託するのがいいと思う」といったものがあった。
水着の指定については、「ほとんど使わないのに指定の水着は必要ない」「雨だと中止、雨じゃなく曇りで水温低くても中止、暑すぎても中止、入れる時間が短いのにすぐ成長して着られなくなる水着が高い」といった意見が見られた。
ジェンダーレス水着を巡っては、6月に水泳用品など手掛けるフットマーク(東京都墨田区)が新商品の「男女共用セパレーツ水着」を発表して大きく話題となった。発表からわずか10日で、23年度の導入を検討する学校が10校から30校に増えたという(関連記事)。
また、制服についてもジェンダーレス化が進んでいる。菅公学生服が実施した「女子制服のスラックス導入の状況」では、10代の45.0%が自身が通っていた学校でパンツスタイルの女子制服が選べたと回答している。20代では12.5%の回答にとどまることからも、この数年でパンツスタイルの選択肢を増やした学校が多いことが見て取れる(関連記事)。
教育現場のジェンダーレスへの関心は年々高まっている。今後も性差を感じさせない水着や制服などの需要は続くと考えられる。
調査は7月4〜10日、いこーよユーザーを対象にWeb上のアンケートフォームにて実施した。有効回答数は306件。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング