更に、嘘の内容で面接官に評価されたと感じた人は、「とてもそう思う」が21.6%、「そう思う」が51.3%と、合わせて72.9%もいることが分かった。
就活で嘘をつくことを「賛成・ある程度仕方がない」と考える人に理由を聞いたところ、「嘘が上手な人間が有利になる日本の就活システムは腐っていると思うが、対人の面接選考であること・転職者のような実績を表しにくいことからしょうがない」(IT・20代男性)、「嘘を深掘りされるとボロがでがちのため、設定を十分に考えるのがいい」(IT・20代女性)という声が聞かれた。仕方がないことと考えている人からは、そもそも就活のシステムに問題があるという意見もあった。
一方、「反対」と考える人からは、「嘘をつくと表情や仕草でバレてしまうと聞き、それからやめた」(サービス・20代女性)、「嘘がつけなくて中々選考が通らなかったが、結果自分にとって良い会社に入れた。落選が多くしんどかったが、嘘を全くつかずに正直であり続けることはマッチングという観点で非常に有益だった」(IT・20代男性)という意見があった。
コロナ禍での学生生活はオンラインが中心となり、十分な学生生活や活動が行えないままで就職活動を迎えた学生が多いため、面接で他者と差をつけるには一層厳しい状況にあるようだ。ライボは「短い面接や書面上だけでは学生の素性を見極めることが難しいという、就活特有の問題があることも想定される」とも分析した。
今回の調査は、20〜1000人以上規模の会社に所属する社会人3年未満の全国の男女を対象に、インターネットで行った。期間は22年7月6〜11日、有効回答数は191人。
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