前田敦子の写真展を開催 渋谷PARCOの狙いを聞いた8月15日まで(2/2 ページ)

» 2022年08月04日 05時00分 公開
[今野大一ITmedia]
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前田敦子「他人軸じゃなく、私がやりたいことを大切にする」

 七緒さんは2020年12月22日に、前田さんと面識のない中、InstagramでDMを送った所からプロジェクトをスタートさせた。決まっていたのは毎月、前田さんを撮り続けることだけだったという。

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 「今から13年ほど前に、AKB48時代の『涙サプライズ』を聞いて以来のファンで、前田さんの独立発表のニュースを見た瞬間、絶対に撮影したいと思いました。SNSでは笑顔の写真があふれる中、飾らない前田さんの、役者でもアイドルでもない生身の彼女を撮りたかったのです。コンセプトは『――私って、何だろう』。1人の女性としての悩みや葛藤を映しています」(七緒さん)

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 デジタルカメラが一般化した中、あえてフィルムカメラで撮影した意図を聞くと「撮り直しがきかない緊張感の中で撮影したかったから」だという。

 会場には、前田さんが放った印象的な言葉が展示されていた。

 「前田敦子からは逃れられない。だから演じるのかもしれない」「不真面目になりたい。役者だけやっていたら詰まっちゃう」。「不真面目になりたい」という言葉の真意を聞いてみた。

photo 「前田敦子からは逃れられない。だから演じるのかもしれない」
photo 「不真面目になりたい。役者だけやっていたら詰まっちゃう」

 「仕事のことでモヤモヤしていた時に、話した言葉だと思います。ただただ真面目に仕事だけしていることがいいとは、私は思っていません。これは誰に対してもいえることだと思います。人に迷惑をかけない範囲なら自分のやりたいことをやればいいよね? というのは私の中に常にある考え方です。自分がどう見られているかばかりを気にしながら生きていると、全然、前に進めなくなってしまいます」

 話すまなざしから、人としての芯の強さを感じた。

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