YouTuberヒカルが打診 田口翔の雇用を受け入れた会社、狙いは?「究極のブロッコリーと鶏胸肉」を運営(1/2 ページ)

» 2022年08月04日 19時32分 公開

 「究極のブロッコリーと鶏胸肉」を運営するDORAYAKI(東京都渋谷区)は、山口県阿武町から誤って振り込まれた新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を別の口座に振り替えたとして、電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口翔氏の雇用を受け入れた。

photo 「究極のブロッコリーと鶏胸肉」を運営するDORAYAKIは、電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口翔氏の雇用受け入れを行ったことを説明した(出所:プレスリリース、以下同)
photo DORAYAKIが運営する「究極のブロッコリーと鶏胸肉」

 同社は、YouTuberヒカル氏が率いるアパレルブランドReZARDと、22年3月に資本業務提携に合意した。ヒカル氏は、法人株主であるReZARDの役員であり、事業上の重要なパートナーという関係と説明している。

photo 同社は、YouTuberヒカル氏が率いるReZARDと、資本業務提携に合意した

受け入れのきっかけは?

 今回のきっかけについて、DORAYAKIの塚本洸介代表は「ヒカル氏及びサムライパートナーズ(東京都千代田区)の入江巨之代表から、田口氏の雇用受け入れ先を探しているという相談があった」と話す。

 塚本代表は、「担当弁護士を通し、本人の真面目に仕事をし、更生したいという思いを聞いた。慎重に検討を進める中、当社はフルリモートを前提に業務体制を整えており、保釈中の住居の制限などで山口県を離れることができない田口氏にも就業機会を与えられるのではないか」と考えたという。

 「そのような一連の経緯を経て、担当弁護士を通じてやり取りを繰り返し、当社が責任を持ち田口氏の雇用を受け入れて一緒に更生に取り組んでいくことを決意した」と説明する。

田口氏の今後の業務予定と管理体制

 田口氏の今後の業務予定としては、入社後1〜数カ月間は、オンラインの研修プログラムを通じ社会人としての基本的なマナーやPC作業を中心とした基礎スキルを指導するという。

 SlackやLINEなどのチャットシステムを通じ、遠隔的にコミュニケーションを取りながらZoomなどのオンライン会議システムを通じて定期的に面談をする。その後、田口氏の成長の状況を見ながら、受注・発注などの業務を中心にオンラインストアを運営する上での基本的な業務を担ってもらうとした。

 管理体制としては、マネジメントは塚本代表が直接管理・育成を担う。田口氏は山口県に居住したまま、遠隔業務の支援ツールを活用して業務を推進する。勤務状況はクラウドの打刻システムを使い、リモートでも正確に把握する。

 DORAYAKIは以前よりフルリモートでの業務推進体制を確立していて、田口氏の業務を遠隔でも適切に管理できると捉えている。共有フォルダや社内システムへのアクセス権限管理を徹底。顧客情報や決済情報を含む重要情報には、権限者以外アクセスできない情報管理体制を取っていくとした。

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