相鉄・東急直通線、定期券の新サービスで何が変わるのか維持するものは(2/4 ページ)

» 2022年08月17日 08時00分 公開
[小林拓矢ITmedia]

加算運賃と定期券の優遇はどうなる?

 先日、相鉄/東急ともに国土交通大臣に対し旅客運賃を認可申請した。その際、新線建設などにかかった設備投資費用の一部を利用者に負担してもらう計画を発表している。相鉄の羽沢横浜国大〜新横浜間は普通旅客運賃40円(大人)、通勤定期旅客運賃1520円(1カ月)、通学定期旅客運賃580円(1カ月)を加算、東急の新横浜〜新綱島間は普通旅客運賃70円、通勤定期旅客運賃2620円(1カ月)、通学定期旅客運賃970円(1カ月)だ。

加算運賃の設定区間

 相鉄の羽沢横浜国大〜新横浜間は全区間新規開業のため加算運賃があるのは分かるものの、東急は新横浜〜日吉間ではなく新横浜〜新綱島間としている。なお、すでに開業している相鉄新横浜線の西谷〜羽沢横浜国大間にも、加算運賃30円が設定されている。

 新綱島〜日吉間はどのような扱いなのか?

 新綱島と綱島は隣接している。そのため、新綱島と綱島を同一駅として扱い、両駅から東横線・目黒線方面への運賃が同額になるように設定している。定期券についても、乗客の利便性を考慮し、新綱島〜日吉、綱島〜日吉間の1区間の定期券で2駅とも乗降可能にしている。

 東急の綱島には、駅ナカ商業施設「エトモ綱島」があり、その施設を利用してほしい狙いも感じられる。定期券は途中下車が可能だからだ。

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