11日の発表会には創業者の雷軍CEOが登壇し、スマートフォン2機種、タブレット、スマート換気扇など多くの新製品を披露した。目玉は折りたたみスマートフォン「MIX Fold 2」だった。
プロセッサにクアルコムの「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載、バッテリー容量は4500mAhで67ワットの急速充電にも対応する。
メインカメラには、ライカブランドの5000万画素カメラを搭載し、ほかにも1300万画素超広角カメラや800万画素望遠カメラを採用している。
ハイエンド端末にふさわしいスペックに加え、同機種の最大の特徴は、5.4ミリという本体の薄さだ。前日に発表された韓国サムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」の6.3ミリよりも薄く、閉じたときの厚さも11.2ミリに抑えた。
閉じるとヒンジが水滴のような形になり、折りたたむと隙間が出ない「水滴型ヒンジ」を採用して薄さを実現し、部品の数を28%減らすことで、重さも既存の折りたたみスマートフォンの中では最も軽い262グラムになった。
メモリ12ギガバイト/ストレージ256ギガバイトモデルの価格は8999元(約18万円)で、前モデルより1000元(約2万円)価格を引き下げた。
MIX Fold 2は今のところ中国のみでの展開だが、グローバル版の「Galaxy Z Fold 4」の1799.99ドル(約24万円)に比べるとさらに割安感を感じる(それでも高いが……)。
シャオミは21年2月に初代折りたたみスマートフォン「MIX Fold」を発売した。
サムスンやファーウェイが、先に折りたたみスマートフォンを発売していたので、「とりあえず発売する」ことを優先したのだろうが、差別化策を打ち出せず、ヒットしなかった。
今回のMIX Fold 2は競合ブランドの製品を研究した上で、価格と厚さという折りたたみスマートフォンのボトルネックに切り込んだと評価できる。
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