トヨタ自動車が、サッカーのイタリア1部リーグ「セリエA」の強豪クラブ「ASローマ」のメイングローバルパートナーになることが決まった。同クラブが8月17日(現地時間)に公式Webサイトで発表した。クラブが運営する男女それぞれのチームのトレーニングウェアに「TOYOTA」のロゴが入る他、トヨタやレクサスのBEV(バッテリーEV)を提供する。
2020年8月に同クラブを買収した、米国人オーナーのダン・フリードキン会長は米国内でトヨタ車の販売代理店「Gulf States Toyota」を経営しており、契約には会長の意向もあったとみられる。サッカー専門メディア「Football ZONE」は8月17日付けの記事で、契約は2年間で、3年目の延長オプションがあり、契約総額は約200万ユーロ(約2億8000万円)だと報じている。
クラブが公開した画像を見るとウェアの胸部分にロゴが入る模様。契約ではその他、トヨタが運営するサブスクサービス「KINTO」が「モビリティ・サービス・プロバイダー」にもなることが決まった。
ASローマは首都ローマを拠点に活動する、1927年設立のクラブ。伊北部の都市トリノやミラノが本拠地のユベントス、ACミラン、インテル・ミラノなどと並ぶ強豪クラブで、リーグ優勝3回を誇るものの、元日本代表の中田英寿さんが所属した2000-01シーズン以来、20年以上リーグ優勝から遠ざかっている。自動車メーカーでは、過去にマツダや韓国・現代自動車が同クラブのユニフォームの胸スポンサーになったことがある。
トヨタとサッカークラブの関係を巡っては、2000年代にラ・リーガ(スペイン)のバレンシア、セリエAのフィオレンティーナなどのユニフォームの胸スポンサーにもなっていた。
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