そんな筆者も、恥ずかしながら7月の初旬にこの手の店舗に引っ掛かってしまったことがある。
その時はコロナ感染者数も全国で1000人程度であったこともあり、会社のメンバーと久方ぶりに食事に行こうということになり、近場で「個室」で「肉寿司」を提供している飲食店を探していた。
そこで口コミもそこまで悪くない、個室の飲食店があった。最初に目にしたレビューはいずれも高評価なものばかりであったため、そのまま全てのレビューに目を通さずに店舗へ赴いたのである。
そこで、実際に足を運ぶと「個室」居酒屋と銘打っていたにも関わらず、実際には一部屋を薄いタペストリーのようなもので仕切っただけであった。料理の品質については察しの通りというものであり、さらにレシートにはチャージ料・サービス料・週末料金とプチぼったくりの三連コンボを喰らってしまったのである。
早々に店を出た後に他の口コミを確認して納得した。「上位に表示されていた口コミは偽のレビューである」と注意喚起している評価が下位に表示されていたからだ。
飲食店のレビューをめぐっては、19年ごろに「食べログ」でスコアを「操作」していると半ば炎上騒動になったことがある。そして、今年の6月には地裁判決ではあるが、食べログのアルゴリズムによる点数の補正がプラットフォーマーによる「優越的地位の濫用」として独占禁止法に違反していると指摘、同社に3840万円の賠償を飲食店に命じたことが話題となった。
そのような経緯もあって、「食べログ離れ」の受け皿として注目を集めていたのがGoogle Mapの口コミだった。しかし、アカウント作成が非常に容易なGoogleアカウントがあれば口コミが投稿できてしまうという簡便性が、ニセの口コミを生み出しているのである。
「水道代」100円未満も? 大阪市が実施した水道基本料の免除、全国に広がる
副業収入300万円未満は雑所得に?……国税庁の狙いは“サラリーマン副業”潰しか
なぜ税金のクレカ払いは手数料上乗せなのか? 「キャッシュレス法」で対応進めるデジタル庁
4000万円が92万円まで減少も? 急増する“レバナス信仰”の裏に隠れた投資信託「負の側面」
「にじさんじ」時価総額フジテレビ超え……26歳代表資産は1000億円超、30人以上の従業員も億万長者へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング