数年前から拡大している国内のノンアル・低アル市場について、アサヒビールは引き続き拡大傾向が続くと予想している。また、WHOが不適切飲酒の撲滅を掲げている現状などを踏まえ、同社は不適切飲酒を防止するための活動や適正飲酒の啓発に取り組み、アルコール起因の課題減少を目指すという。
その一環として注力するのが、ノンアル・低アル商品を充実させ、多様な飲み方の選択肢を提案すること。25年までに、全商品に占めるアルコール分3.5%以下の低アルとノンアル商品の販売容量構成比を20%にすることだ。21年までに9%に到達しており、引き続きこのカテゴリーを推していく方針だ。
直近の取り組みでは、渋谷区と共同で取り組む適正飲酒啓発の一貫として、この秋から渋谷区内の大学で「適正な飲み方」を学べるセミナーやワークショップの開催を予定している。単純にアルコールの危険性や課題を伝える内容ではなく、デジタルマーケティングの視点で適正飲酒の啓発を考えてもらうなど、大学生が興味を持って参加できるよう工夫するそうだ。
ますます盛り上がりそうなノンアル・低アル市場。商品のクオリティーが上がり選択肢が増えている今、「あえて飲まない選択」は人々にとって合理的なのだろう。
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