一般向けの5G SAにはどんなメリットがあるのか。ドコモのプレスリリースでは速度アップが示されている。受信時もそうだが、送信時も最大1.1Gbpsとギガを超え、動画のアップロードなどが快適にできるはずだ。
法人向けでも映像配信を中心に5G SAを利用・検証しており、低遅延や安定性が評価されているとドコモは話している。
低遅延や通信の安定性については、KDDIもソニーと共同でゲームのストリーミング専用スライスを構築し、リッチなグラフィックを使ったゲームでもスムースかつ安定的にプレイできることを実証している。
3月下旬に公開されたゲームストリーミングの実証実験の様子。金色のコントローラに接続したスマホは、5G SA環境のゲームストリーミング専用スライスを介してプレイステーションのゲーム機に接続している。もう1台のスマホは通常スライスで接続。専用スライスに接続したスマホのゲーム画面は乱れることなく安定してプレイできていた。一方の通常スライスに接続した方は入力にタイムラグがあったり、画面が停止したりすることがあった5G SAによって、従来の5Gよりもさらに通信速度を向上できることに加え、ネットワークスライシング機能により、各サービスのニーズに応じた多彩なネットワークを提供できるようになるのがメリットだとしている。
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