お願い上手の人は、断られたらどうする? タダでは引き下がらない「万能のパワーワード」(2/2 ページ)

» 2022年09月13日 07時00分 公開
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断られたら、「と、おっしゃいますと?」と聞き返す

 当然ですが、人に何かをお願いすると断られることもあります。だからといって拒否されたとは思わないでください。「断られる=拒否されている」と考えていたなら、人にお願いするのが怖くなってしまいます。

 「断られる=何か事情がある」が正解です。

 そこで提案。断られた時は「そうですか。……と、おっしゃいますと?」と聞き返してみてください。この「と、おしゃいますと?」のフレーズには、相手が事情を語らねばならなくなるえたいの知れないパワーがあります。きっと、あなたが想定していない事情が聞けるはずです。

photo 相手が断るには理由がある(提供:ゲッティイメージズ)

 「今日、締め切りの仕事があって……」「実は、子供が風邪で寝込んでいて……」などの諸事情が分かることでしょう。もしかしたら、代替案を一緒に考えてくれるかもしれません。

 結論です。断られることを恐れないでください。それよりも事情を聞き、方策を考えるほうがスマートな選択です。効果的な仕事をする上で大事なことは「遠慮」することではなく、相手に対する「配慮」です。

photo (出典:『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』)

お願い上手な人の「感謝の伝え方」とは

 当然ですが、人にお願いごとをした時は、“感謝の気持ち”を伝える必要があります。ここを疎かにすると、関係がこじれてしまいます。

 ポイントは「タイミング」と「伝え方」。タイミングは3回です。「お願いを受けてもらった時」「やってもらった後」だけではなく、途中でも声をかけたほうがいいでしょう。

photo メンバーを労わることが重要(提供:ゲッティイメージズ)

 この時、「伝え方」にもコツがあります。手伝ってもらった後の効果まで含めて、感謝を伝えてください。相手も手伝ってよかったと思います。こんな感じです。

「〇〇してくれて、ありがとう。おかげ様で〇〇と来月の契約が決まりました」と。

 この「おかげ様で……」を言い忘れている人は多いもの。このワンフレーズがあると、「手伝ってよかった。また、手伝おう」と思うものです。ぜひ、実践してみてください。

photo (出典:『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』)

著者:伊庭 正康(いば・まさやす)

株式会社らしさラボ代表取締役。1991年リクルートグループ入社。法人営業職として従事。プレイヤー部門とマネジャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。実践的なプログラムが好評で、リピート率は9割を超え、その活動は『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』など多数のメディアで紹介されている。Webラーニング「Udemy」でも営業スキル、リーダーシップ、時間管理などの講座を提供し、ベストセラーコンテンツとなっている。

代表作に『できるリーダーはこれしかやらない』(PHP出版)、『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本』(かんき出版)など。YouTubeやVoicyでも情報を発信中。

公式Webサイト:らしさラボ公式Webサイト

Twitter:@Coping_coach

公式YouTubeチャンネル:研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル

Voicy:1日5分 スキルUPラジオ

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