リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査2022」(6月29日発表)によると、「定年まで現在の会社で勤めたい」新入社員は11.0%。「どちらかと言えば勤めたい」を含めても32.0%。「現在の会社で勤め続けることにこだわらない・どちらかと言えばこだわらない」人が57.5%に上っている。
また、ラーニングエージェンシーが実施した「新入社員意識調査レポート」(4月22日発表)によると「将来会社で担いたい役割」の質問では「専門性を極め、プロフェッショナルとしての道を進みたい」が31.6%と最も高く、一方「組織を率いるリーダーとなり、マネジメントを行いたい」は23.5%。14年の調査開始以来、過去最低の低さになった。
働く意味についても「仕事を通じて成し遂げたいこと」の質問では最も多かったのは「安定した生活を送りたい」(64.5%)、続いて「自分を成長させたい」(60.6%)、だった。今年は前年と順位が逆転し「安定した生活を送りたい」が5.2ポイントも増加し、トップになった。
ここで見てとれるのは「就社」から「就職」意識への変化に加えて自己実現へのこだわり、つまりオンリーワン意識への変化だ。
平成の経済停滞期に幼少期から中・高生時代を過ごしたことで、会社という自分を守ってくれるシェルターに対する信頼性が低下する一方、個人として知識やスキルを磨き、それを生かして多少のゆとりのある小さな幸せを維持できる人生を送りたいという思いがある。
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