スマホ失った「ファーウェイ」の新たな戦い方、日本人消費者の声取り入れヒット産む:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(2/7 ページ)
ファーウェイと日本の眼鏡チェーンのオンデーズが共同開発したオーディオグラス「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」は、弦(つる)の部分にスピーカーとマイクが内蔵された“聴こえる眼鏡”だ。開発のきっかけは、“先代商品”に対する日本人ユーザーからの改善要望だった。
「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」は、ファーウェイとオンデーズが共同開発。実勢価格は3万2780円から
ファーウェイは21年初夏、オーディオグラス「HUAWEI×GENTLE MONSTER Eyewear II」(以下、ジェントルモンスター)を日本に投入した。アウトドアやレジャーでの使用を想定し、サングラスと伊達眼鏡タイプの2種を用意。同社はサングラスをメインに考えていたが、日本マーケットは購入者の8割が伊達眼鏡タイプを選んだという。
さらに購入者から、以下の要望が寄せられた。
- もっと軽い方が付け心地がいい。
- 度を入れて近眼・老眼に対応してほしい。
- 在宅で電話会議をするので、PCやスマートフォンに同時接続できるようにしてほしい。
- 通話品質を改善してほしい。
筆者が「日本の消費者は本当に要求が高いですね」とつぶやくと、楊氏は「まだありますよ。弦の部分で音量を調整したり電話を受けたり切ったりできないか、つまり操作性を高めてほしいというのもありました」と説明した。
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