「今、ちょうどMate 50シリーズの発表会をしていますよ。5Gには対応できなかったけど、衛星通信と接続できます」
9月6日に中国通信機器メーカーファーウェイ・ジャパンのオフィスを訪ねると、端末部門の日本・韓国地域トップを務める楊涛(ヤンタオ)氏が、スマートフォンを取り出し発表会の生配信を見せてくれた。
その日、ファーウェイはハイエンド端末Mateシリーズの新製品を2年ぶりに発表した。だが、米国の輸出規制によってアンドロイドOSやグーグルのアプリストアを搭載できないことから、同製品は日本では発売予定がない。
当日のガジェット界の話題は、アップルが7日(現地時間)に発表するiPhone 14一色に染まっていた。
ファーウェイは2020年6月のP40シリーズ以来、日本でスマートフォンをリリースできていない。企業の「顔」ともいえる商品を失ってから、楊氏は「日本のお客様にとっての製品の価値を、より深く考えるようになった」と話す。
5月末に発表した日本企業と共同開発のオーディオグラスは、在宅勤務のビジネスパーソンに受け入れられ、順調に売れ行きを伸ばしている。
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