小売のチャネルパワーが強く生産者が利益減少を強いられている他業種と異なり、出版業界は長年おおよそ「出版社7:取次1:書店2」という利益配分で硬直化されてきた。売り上げ減少とコスト上昇によって、この低い利益率では本業で利益があげられない状況になっている。そのため、書店は10年以上前から粗利30%を求めているものの、ベースの契約は一つも変わっていない。
この活動を続けることで、出版社だけが生き残るのではなく、書店も取次も幸せになれる未来を目指すとしている。出版社の利益を下げて業界の存続につなげることは、多くの出版社にとって有益と考え、出版社が利益配分を現状にあったものに変えるだけで、大切な「紙の本」の文化は守れるとし、これを同社が考える「出版業界の革命」としている。
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