ただ、これはしっかり書いておかねばならないのだが、クラウン・クロスオーバーは、クラウンの商品立ち位置的に足りない部分はひとつもない。ちょっと突出していた15代目とさえ比べなければ、劣っているわけではないのだ。そこのニュアンスが難しい。
参考になるかどうかは分からないが、「池田よ、お前現行車の中からどれを選ぶ?」と問われたとき、クラウン・クロスオーバーはたぶん筆頭に上がる気がする。最近自転車を積めるクルマに引かれるのと、そもそもの自分の経済力の話をさておけば、かなり有力である。
ただ同時に、こっそりと15代目の中古価格も調べてそっ閉じしたのも付記しておく。デザインに目を瞑(つぶ)ればあの走りは贅沢(ぜいたく)だった。そしてそのぶんまだまだ高い。自転車が積めるクラウン・エステートが早く出てこないかなあ。でもあれがたぶん最後なんだよなあ。
1965年神奈川県生まれ。1988年企画室ネコ(現ネコ・パブリッシング)入社。取次営業、自動車雑誌(カー・マガジン、オートメンテナンス、オートカー・ジャパン)の編集、イベント事業などを担当。2006年に退社後スパイス コミュニケーションズでビジネスニュースサイト「PRONWEB Watch」編集長に就任。2008年に退社。
以後、編集プロダクション、グラニテを設立し、クルマのメカニズムと開発思想や社会情勢の結びつきに着目して執筆活動を行う他、YouTubeチャンネル「全部クルマのハナシ」を運営。コメント欄やSNSなどで見かけた気に入った質問には、noteで回答も行っている。
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