テキストコミュニケーションの場合、曖昧な業務指示は基本的にNGだ。「これは何の件についてでしょうか」「〇〇という意味でしょうか? それとも……」など、コミュニケーションコストがかかるばかりで仕事が進まず、次第にメンバーからの信頼も低下するという負のスパイラルに陥りやすくなる。そうならないために大切なのは、相手の反応までを思い描いて文章をつくることである。以下に、具体的な5つのポイントを挙げよう。
(1)件名をタイトルに入れる
メールやチャットのタイトルに【相談】【依頼:◯◯の件】【報告】【共有】などの項目を入れると、相手がどのような対応が必要なのかが一目で分かる。
(2)結論は文頭で示す
「〇〇の件で最終確認させてください。△△という認識であっていますか?」など、文章の1文目に大事な部分を書くことで、要件が伝わりやすくなる。
(3)構成を意識する
「結論→背景/根拠→詳細」の順に、上から下に流れるように書くと、情報が頭の中で整理され、理解しやすくなる。
(4)判断背景も説明する
その結論に至る背景まで書くことで、相手が「なぜそう思うの?」と返信する必要がなくなり、コミュニケーションコスト削減につながる。またそれにより、相手の出す結論が変わることもあるだろう。
(5)引用文を活用する
メールやチャットなどに返信する場合は、相手からのメッセージを引用することで、何に対する回答なのかが明確になる。
あいまいな文章などを書くことによって、相手に誤解を生むことはよくあること。こうした悩みを抱えている人は、5つのポイントをぜひ実践してほしい。
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