「部下に仕事を指示したら『私の仕事ではありません。それってパワハラですよ』と言われてから、何も言えなくなってしまいました」――このように相談してきたのは中小企業の営業部長の藤川さん(仮名、40歳男性)でした。藤川さんは3カ月前に営業部長に昇進し、とても張り切っていたのですが……。
パワーハラスメント(パワハラ)とは「職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」を言います。詳細については「仕事はデキるが、部下はげっそり──「精神的パワハラ」を繰り返す上司はなぜ生まれるのか?」を参照してください。
業務の適正な範囲を超えた指導はパワハラとなるのですが、逆に言うと適正な範囲内であればパワハラには当たらないのです。
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