ヒルトングループは、日本において5ブランド20軒のホテルを展開している。11月にオープンする「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」を含め、27年までに11軒のホテルを全国に開業予定だ。
日本におけるヒルトングループの狙いとしては、「インバウンド市場の早期復活を見越している」とソーパー氏。
「2012年に約800万人だった訪日外国人客数は、2019年に過去最高の約3200万人まで増加しました。まさに旅行の黄金時代で、韓国、中国、台湾だけでなく、南のインドネシア、タイ、シンガポールからも旅行客が多く訪れるまでになりました。このインバウンド需要が、近々戻ると予測しています。円安は訪日を促進する要素ですが、それだけでなく諸外国の日本の文化や食事への関心は現在も高いままです」(ソーパー氏)
日本政策投資銀行が日本交通公社と共同で実施した「アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第2回 新型コロナ影響度 特別調査)」(※)では、「次に海外旅行したい国・地域」として日本がトップになった実績もある。ソーパー氏の言うとおり、海外旅行先としての日本は十分に魅力的なのかもしれない。
円安の波に乗り、コロナ禍の落ち込みから一気に巻き返したい。ソーパー氏の言葉からは、そんな意思がうかがえた
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