サーキュレーション(東京都渋谷区)は、同社サービスに登録し、企業の中期経営計画策定や組織戦略策定など、経営課題解決のための業務を副業やフリーランス、起業の形で実施しているプロ人材303人に対して「プロ人材になるためのキャリア形成とリスキリング習慣調査」を実施した。
技術やスキル、知識の習得について聞いたところ、自身の専門性を生かして業務委託で活躍するプロ人材の7割以上が、専門分野の延長線上の学習(能力開発)をしたことがあると回答した。一方で、専門外の分野についても、6割近くが学習し、習得したことがあると回答した。
職業能力の再開発、再教育を指す「リスキリング(学び直し)」を、プロ人材の半数以上が1度は専門分野外で経験していることが分かった。
学習する分野について、「過去習得した分野」と「現在習得中の分野」に取り組んだきっかけに違いがあるか調査したところ、過去習得した分野では「興味のある分野だった」(55.1%)が最も高く、次いで「ビジネス環境の変化に対応が必要だと感じた」(52.3%)と続いた。一方で、現在習得中の分野では「ビジネス環境の変化に対応が必要だと感じた」(75.2%)が最も高く、次いで「興味のある分野だった」(71.1%)となり、それぞれ7割を超える結果となった。
プロ人材が今、リスキリングを行う動機としては、ビジネス環境の変化やクライアント案件のニーズ、差別化といった、市場価値を重視して学習する分野を選んでいると考えられる。また、一度プロ人材として専門分野を定めてからは、苦手分野を補うという動機は弱く、得意分野を中心に差別化を図るべくスキルを獲得していくという戦略を取っている可能性も考えられそうだ。
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