狙うBOSE超え――NTTが世界初とうたう「音閉じ込めイヤホン」は本当にすごいのか?開発のヒントはイルカ:(3/3 ページ)

» 2022年11月10日 12時18分 公開
[菊地央里子ITmedia]
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25年の売上高目標は400億円

 同社によれば、ワイヤレスイヤホン市場規模は4兆円にものぼり、なかでもオープンイヤータイプの潜在市場は4000億円と推計される。同社は、「nwm MWE001」「nwm MBE001」を皮切りに、2025年のグローバル売上高目標をシェア10%となる400億円とした。リモートワークなどの「Work from Homeシーン」で選ばれるナンバーワンブランドを目指すという。

NEWM 2025年 グローバルで400億を目標(同社提供)

 また、個人利用だけでなく、美術館や舞台、国際会議などでPSZ技術を活用した音声案内、PSZ技術を搭載したワークチェアの開発、エンタメコンテンツとしての音のARサービスなど多岐にわたる展開も計画している。

NEWM 今後の展開(同社提供)

 川添副社長は「BOSEのような世界的音響ブランドを目指す」と話し、坂井社長は「nwmは“the New Wave Maker”の略称です。PSZ技術を軸に製品を展開し、音のインフラ企業を目指します」と、音響業界での地位確立に向けて意欲を見せた。

NEWM nwmは“the New Wave Maker”の略称(発表会で記者撮影)

 コロナ禍でのリモートワークやオンライン会議の普及、動画配信サービスの急伸により、「イヤホンを付ける」ことは新たなライフスタイルとして定着したと言える。こうしたなか、nwmブランドはライバルひしめく音響業界でnew waveとなれるか。

NEWM ワイヤレスモデルの着用イメージ(発表会で記者撮影)
NEWM 有線モデルのサイズ感(発表会で記者撮影)
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