――「アクティビティを追跡することを許可しますか?」というポップアップは、いつごろから、何のために表示されるようになったのですか?
回答: 「アクティビティを追跡することを許可しますか?」というポップアップが出るようになった背景には、プライバシー規制の強化があります。2019年に日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が日本全国5000人を対象に行った「2019年インターネット広告に関するユーザー意識調査」では、8割以上が「ネット上での個人情報の活用に不安を感じる」と回答しています。
iOSでは「iOS14.5」以降から、アプリ上の個人情報収集についてユーザーに明確な同意を取ることが義務化されました。Androidでは「Android12」のバージョンから、トラッキング拒否の設定が可能になったと言われています。
――トラッキング許可をするとどうなるのでしょうか? 逆にトラッキングを許可しないと何か不便があるのでしょうか?
回答: 「トラッキングを許可」を選択すると、他社アプリやWebサイトでの行動履歴が収集・分析され、ターゲティング広告が配信されます。広告配信側は、年齢や居住地、Web上での行動などから分析し、サービスや商品に興味関心があるユーザーに絞って広告を配信できるということです。
「トラッキングしないように要求」を選択すると、アプリやWebサイト上での行動履歴が収集されなくなります。プライバシー面では安心かもしれない一方で、興味のない広告が表示されやすくなります。
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