東京都が外部の分析ツールを活用し、予算状況や財政収支などを可視化する「都財政の見える化ボード」を公式Webサイトで公開している。2021年1月の事業開始から間もなく丸2年を迎えようとしているが、作成に踏み切った経緯などを、事業を手掛ける都財務局主計部財政課に聞いた。
東京都が始めたのは、「予算」「決算」「財務諸表」などのダッシュボード。可視化には米マイクロソフト製の分析ツール「Power BI」を活用した。このうち予算のカテゴリーでは、全体の財政規模に加え、歳出・歳入、都債発行額などをグラフで示している。データのダウンロード機能も備え、都民や事業者向けにオープンデータとしての活用も促す。
21年度予算の発表に合わせて、21年1月に公開し、翌22年1月には事業の費用対効果など検証した「政策評価・事業評価」のカテゴリーを追加するなど、機能を順次強化している。同年7月には全国で初めての取り組みとなる「補助金サーチ」を公開。都の補助金情報を網羅し、事業者などに情報提供している。
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