消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
「ラーメン支出額日本一」はどの地域か――。総務省が発表した家計調査によると、2021年における全国の県庁所在地・政令指定市ごとのラーメン支出額は、新潟市が1万3735円で最も多かった。20年まで8年連続首位をキープしてきた山形市は1万3433円で2位、3位は宇都宮市で1万322円だった。
調査は、1世帯(2人以上)あたりが外食で中華そばに支出した金額を算出したもの。4位は秋田市(8544円)、5位は盛岡市(8463円)、6位は仙台市(8067円)、7位は青森市(7875円)と、東北勢が上位に並ぶ。全国平均は5647円だった。
「ラーメン王者日本一」の座を奪われた山形市では、首位奪還を目指す動きが加速している。市内のラーメン店の有志でつくる「『ラーメンの聖地、山形市』をつくる協議会」が9月に発足。行政とも連携して情報発信を強化する狙いだ。
人口10万人当たりのラーメン店舗数で、山形市は約58.07軒と全国トップを誇る(21年ねとらぼ調査、関連記事)。県内では、そば店や食堂でもラーメンを提供する店舗が多く、来客をラーメンの出前でもてなす文化もあるという。
家計調査の最新調査によると、22年1〜9月の1世帯あたりの中華そば(外食)支出額は、山形市が1位(1万210円)、2位が新潟市(9425円)、3位が仙台市(8595円)となっている。トップを争い、ライバル同士の激しいつばぜり合いが続いている。
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