日本製車両採用の「ドーハメトロ」、サッカーW杯観客輸送で活躍中 記者が乗ってみた三菱重工や日立が受注(3/3 ページ)

» 2022年11月26日 07時30分 公開
[樋口隆充ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

まるで「ゆりかもめ」 無人運転の地下鉄

 実際に乗車すると、空調設備を含め、乗り心地は快適なものだった。5分程度の間隔で運行するダイヤも正確だったほか、カタール国内で切手デザインに採用されたという車両デザインにも好印象を抱いた。

photo 切手にもなったドーハメトロ(出典:近畿車輛公式Webサイト)
photo 取材時は2〜3分間隔で運行していた

 乗り心地のイメージとしては東京都内を走る新交通システム「ゆりかもめ」「日暮里・舎人ライナー」に近いといえるだろう。

photo 臨海部を走る新交通システム「ゆりかもめ」(出典:同社公式Webサイト)

 偶然乗り合わせた英国人の1人(ウェールズサポーター)に感想を聞いたところ「鉄道なら渋滞なしでスタジアム近くまでアクセスでき、便利。座席の座り心地もいいね」と話すなど、観戦者の評価は上々のようだ。

photo ドーハメトロの内装

 レッドラインでは国際空港、ゴールドラインでは国内最大の観光地でドーハ最大の市場「スークワキーフ」にそれぞれアクセスするなど、ドーハ市内の重要地をカバーするドーハメトロ。W杯終了後も、日本の高い技術力が詰まった交通システムが観光客やカタールを訪問するビジネスパーソンの移動手段として活躍しそうだ。

photo W杯観戦者の移動手段として活躍中
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.