「費用が高い」「食べづらい」「通院が面倒くさい」など、デメリットが目立っていた歯科矯正市場が近年、様変わりしている。新たなトレンドとして認知され始めたマウスピース矯正が、「安い」「目立たない」「通院が少ない」などをウリ文句に、市場規模を急拡大しているのだ。
今や、あらゆる歯科クリニックでマウスピース矯正が提供されているほど。厚生労働省「患者調査」によれば、2020年の1日当たりの歯科矯正の初診患者数は2900人(男性500人、女性2400人)だった。17年の800人(男性300人、女性500人)から3倍以上に成長しており、特に女性の伸びが著しい。
そんな市場で急成長している1社が19年創業の「Oh my teeth」(オー・マイ・ティース)だ。「通わないマウスピース矯正」をキーワードに男性中心にユーザーを増やし、創業から3年で売り上げは10倍になった。同社を共同創業したCEOの西野 誠氏に「急成長の要因」を聞いた。
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