クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

2022年に読まれた記事は? 1位は「レクサスのブランド論」池田直渡「週刊モータージャーナル」(2/4 ページ)

» 2022年12月26日 08時00分 公開
[池田直渡ITmedia]

 2位のBEV補助金については、ずっと思っていたことである。まだまだ発展の過程にあるBEVに、普及のために補助金を入れることそのものには反対していないのだけれど、その補助金は永遠に入れ続けることはできない。だとしたら、補助金を外す時のことをちゃんと最初から考えておくべきだということを書いた。

「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれた日産の軽BEV「SAKURA(サクラ)」

 無策に打ち切れば、売れ行きがガクンと落ち、せっかく芽吹いたBEVのニーズに水を差すことになりかねない。かつて家電業界にとどめを刺した「家電エコポイント制度」の二の舞は本当に止めて欲しいのだ。政治家の人気取りで産業をもてあそぶのは本当に罪深いと思う。

 3位のクラウンにおけるセダン論は、セダンのデザインとはそもそもどういう要素で成立しているかを根底から解説してみた大作。全8ページという筆者にしても長い記事で、特に4ページ目で、メルセデス・ベンツW124を基準に、歴代クラウンと新型のクロスオーバーおよびセダンの写真を並べて、どういう考えでデザインが行われているかを比較している部分がミソ。こういう記事がちゃんと読まれたことは筆者としてもうれしい。

クラウン・クロスオーバーの前に立つ豊田章男社長(トヨタ提供 撮影:三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY)

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