クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

2022年に読まれた記事は? 1位は「レクサスのブランド論」池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/4 ページ)

» 2022年12月26日 08時00分 公開
[池田直渡ITmedia]

 年の瀬も押し迫るこの頃、毎年恒例の読まれた記事特集である。いろいろと2022年の自動車事情を振り返りつつ、読者の皆さんの興味はどこにあったかを考えるという、まあありきたりと言えばありきたりだけれど、そのぶん定番の企画でもある。

 やっぱりたくさんのクリックを集めた記事というのはタイトルも含めて興味を引くので、読者は「あ、それ読んでなかった」とか「ああ、あれもう一度読みたい」と思い、その結果過去記事がいっぱいクリックされて、ITmedia ビジネスオンラインも喜ぶという実利の多い企画である。

 ということでもったいをつけていても仕方ないので、ドーンとランキングの紹介をしよう。

2022年読まれた記事ランキング

1位 プレミアムって何だ? レクサスブランドについて考える

2位 日産SAKURAに補助金100万円? 期待の軽BEVを潰す、無策な補助金行政

3位 セダンの再発明に挑むクラウン(1)

4位 トヨタはプレミアムビジネスというものが全く分かっていない(後編)

5位 営業利益11倍に マツダ地獄からの脱出、最終章

6位 「C+pod」で考える、超小型モビリティの仕様はどこで誤ったのか?

7位 トヨタとフォルクスワーゲンのブランド戦略 アウディにあって、レクサスにないもの

8位 マツダのラージPF、CX-60プロトタイプに乗る

9位 新型クラウンはなぜ大胆に変わったのか

10位 ロードスター990S 7年越しの回答

 まずはトップ3から。1位のレクサスのブランド論に関しては、いま自分で読み返しても、わりとよく書けていると思う。かつてのベンツには明らかに、クルマづくりの思想に関する物語性があって、それはお金を払った人につくづく「いいものだ」と思わせていた。

レクサスの中型SUV、新型NX

 もちろんそういうモノづくりにはコストが掛かるけれども、それ以上に売価を上げてレバレッジを効かせたプレミアムにすることは、十分に可能だと思うし、そういう安全思想を裏付ける機能の持たせ方をレクサスがとことん研究し、手の内に入れることは大きな意味があると思うのだ。いまはいろいろと迷っている時期だと思うが、レクサスにはぜひ頑張って欲しい。

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