女性体型向けのメンズパターンオーダースーツなどを手掛けるクーゼス(東京都千代田区)は2023年1月7日、独自に新成人を祝うイベント「SEIJIN-SHIKI」を東京・代官山で開催する。イベントには、21〜23年に新成人を迎えた全国のLGBTQと当事者が参加。インフルエンサーとの交流などができる場を提供することで、新規顧客に訴求する。
同イベントでは、参加者は自分らしく、自分の好きな服装で参加できるようにした。フォトスポットでのプロのカメラマンによるポートレート撮影や、未来の自分へ手紙を書くなど、成人を祝う特別なコンテンツを用意している。
全国から集う参加者同士が気軽に話せる立食形式でのパーティとし、インフルエンサーとも交流できるようにした。
同社の田中史緒里代表は、イベントの狙いを説明する。
「成人式は、人生に一度きりのイベント。当時はとにかく振り袖が嫌で、着たい服も無かったので参加しなくてもいいかと思っていましたが、今振り返るとそれが後悔として残り続けています。
普段から全国の当事者の皆さんとお話している中で、成人式はやはり大きなイベントだと一層感じていますし、下の世代が自分と同じ後悔をしなくて良いような社会を作りたいと思い、その一歩目として今回のイベントを企画しました」
電通が21年に発表した「LGBTQ+調査2020」によると、LGBTを含む性的少数者「セクシュアル・マイノリティ」(LGBTQ+)の市場規模は5.42兆円と推計されている。クーゼスは今回の取り組みで新規顧客を開拓できるか。
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