自動車業界で恒例の賞レースは、日産と三菱自動車による兄弟車「サクラ/eKクロスEV」がダブル受賞を果たしています。この「サクラ/eKクロスEV」は、軽自動車でありながらEVであるという点が特徴です。
また、候補に選ばれたクルマの中に多くのEVが存在するのも、今年の特徴ではないでしょうか。2つのカー・オブ・ザ・イヤーの候補車18モデルのうち、「サクラ/eKクロスEV」「iX」「IONIQ 5」「アリア」「C40リチャージ」「500e」「C4/E-C4 ELECTRIC」と、7モデルのEVの名前が挙がっています。
実際に1年を振り返ってみれば、今年はいつも以上にEVの話題が多かったように感じられます。その筆頭と言えるのが、5月にトヨタとスバルが共同開発したEV「bZ4X」(スバル版は「ソルテラ」)が、日本市場に投入されたことではないでしょうか。
EVに慎重であったトヨタが、21年暮れに突如、「バッテリーEV戦略に関する説明会」を実施し、30年までに30車種のEVを投入すると宣言。その第一弾となったのが、「bZ4X/ソルテラ」です。待ちに待ったトヨタのEVですから、注目が集まるのも当然のことでしょう。
また、日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート部門の大賞に選出された「IONIQ 5」もEVでした。しかもヒョンデは13年ぶりの日本市場復活を、このモデルで果たしたことも注目度を高めた理由となります。
ちなみに、中国の大手EVメーカーであるBYDもEVによる日本進出を22年に発表しています。ヒョンデとあわせて、EVによる新たなプレイヤーの登場も当然、大きな話題となっています。
こうしたEVの話題が多かったことが、「サクラ/eKクロスEV」のカーオブザイヤーのダブル受賞の追い風になったことは間違いないでしょう。
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