危険な交差点ワースト10 3位は大阪・泉大津市＆大阪市、2位は東京・池袋、1位は？（1/2 ページ）

[コネムラメグミ，ITmedia]

　一般社団法人日本損害保険協会（千代田区）は、最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表し、2021年に人身事故の多かった交差点のワースト10を発表した。危険な交差点1位は、「大原交差点」（東京都杉並区）で29件だった。

本損害保険協会は、最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表し、2021年に人身事故の多かった交差点のワースト10を発表（画像はイメージ）

2021年 人身事故の多かった交差点ワースト10（出所：プレスリリース、以下同）

人身事故数1位は「大原交差点」（東京都杉並区）

　「大原交差点」は国道20号（甲州街道）と環七通りが交わる四差路（十字）の交差点。高速道路の支柱があり視界の妨げとなっている点が特徴だ。朝夕の通勤時間帯に渋滞しており、死亡事故は0件であるものの、重傷事故は4件、軽傷事故は25件と軽傷の事故発生が多い。事故の類型は追突が最も多く11件、次いで右折時が5件、左折時が4件であった。

2位は「池袋六ツ又交差点」（東京都豊島区）

　2位は「池袋六ツ又交差点」（東京都豊島区）で21件だった。国道245号・明治通り・都道435号が交わる六差路で、1位の大原交差点と同様、高速道路の支柱が視界の妨げとなっている他、交差点が大きく屈曲している。死亡事故は0件で重傷事故は2件、軽傷事故は19件と軽傷の事故が多い。最も多い事故型は出会い頭で8件、次いで追突と右折時が3件であった。

3位は大阪の「阪和豊中交差点」と「梅新東交差点」

　3位は「阪和豊中交差点」（大阪府泉大津市）と「梅新東交差点」（大阪市）であった。

　「阪和豊中交差点」は国道26号と市道が交わる四差路（十字）。幹線沿いには飲食店や商業施設などが多く立ち並び、交差点南詰には歩道橋が設置されている。1日を通して交通量は多く、北から西、南から東の右折車両も多い。19件全てが軽傷事故で、最も多い事故型は追突で9件、次いで右折直進が8件起きている。

　「梅新東交差点」は国道1号と国道423号が交わる四差路（十字）で、幹線道路同士が交差するため1日を通して交通量が多い。交差点の四隅には歩道橋の階段と橋脚があり、特に南東角は駐輪防止柵と相まって視界が悪くなっている。また、左折可規制であり交差点内で右方交差道路からの車両と錯綜する交差点でもある。西から新御堂筋に流入するために北方向へ左折する車両が多い上、横断歩道は交差点南詰の東西横断歩道1か所のみで、歩行者や自転車の横断が集中している。

　死亡事故は0件で、重傷事故が1件、軽傷事故が18件と軽傷事故が最も多い。事故型は左折時が8件と最も多く、次いで出会い頭が3件と左折車両が多いため1位も左折時となっている。