2022年の外食産業を振り返ると共に、若干であるが23年の見通しに言及してみたい。
日本フードサービス協会が発表した、22年1〜11月の月次結果報告によれば、外食全体では全ての月で全店売上高が前年を上回った。その意味では、コロナ禍からの回復が見られた1年だった。
対前年同月比は、1月:112.2%→2月:104.8%→3月:105.9%→4月:113.5%→5月:120.4%→6月:119.9%→7月:114.5%→8月:118.0%→9月:119.7%→10月:114.8%→11月:108.9%となっている。
特に4月以降の回復が顕著。11月は冬の新型コロナの流行、第8波に合わせて伸び率が鈍化した。
1月9日〜3月21日は、第6波の感染拡大で最大37の都道府県で、まん防(まん延防止等重点措置)が適用されたが、外食の回復基調は変わらなかった。
これを、コロナ前の対19年比で見たらどうなるか。
1月:88.5%→2月:84.5%→3月:86.3%→4月:91.9%→5月:95.4%→6月:93.1%→7月:98.5%→8月:90.6%→9月:94.1%→10月:105.5%→11月:100.7%となっている。
10月にようやく19年の水準を上回っていることが分かる。
19年は、9月までは外食が好調だった年で、7月に前年同月を下回った以外は、全ての月で前年の売り上げを上回っていた。
19年10月には、消費増税により店内飲食では税率が8%から10%に上がった。その影響で、全店売上高は対前年比97.6%と低調だった。そこを考慮しなければならないが、今はほぼコロナ前の水準に、外食の売り上げは戻ったといえるだろう。
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