コロナ禍でのコミュニケーション不足 3社に1社が「入社1年目の活躍」に影響アリと回答

» 2023年01月18日 09時00分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 学情(東京都千代田区)は、「仕事以外でのコミュニケーション」に関して企業・団体の人事担当者を対象にアンケート調査を実施した。その結果、コロナ以前と比較すると、7割以上の企業が、飲み会など仕事以外でのコミュニケーションの機会を「確保できていない」と答えたことが分かった。さらに3社に1社が、仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に「影響がある」と回答した。

コミュニケーション 学情が「仕事以外でのコミュニケーション」に関する調査を実施した(画像はイメージ)

 「仕事以外でのコミュニケーション」について、コロナ以前と比較すると「確保できていない」と回答した企業は、「確保できていない」(34.1%)、「どちらかと言えば確保できていない」(42.0%)を合わせると7割以上に上った。

 回答者からは、「テレワークのため、飲み会だけでなく、移動時間でのコミュニケーションや、エレベーターの待ち時間などのカジュアルな会話も減っている」「部署やチーム単位での飲み会を実施できていない」という声があった。

コミュニケーション コロナ以前と比較すると仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できているか(学情調べ 以下同)

 また3社に1社が、仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで入社1年目の社員の活躍に「影響がある」(11.0%)、「どちらかといえば影響がある」(24.9%)と回答した。

 「実際は活躍していても、交流のあるメンバーにしか情報がいかず、認識されていないケースがある」「上司や先輩に、フランクに相談したりアドバイスをもらう機会が減っている」「直属の上司と良好な関係を築けていないと、一気に孤立してしまう傾向がある」など、コミュニケーション機会の減少が新入社員の仕事に直接的に影響していることがが読み取れる結果となった。

コミュニケーション 仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで入社1年目の社員の活躍に影響があるか

 「若手社員とのコミュニケーションのために実施していること」で1番多かったのは、「定期的な面談」(60.9%)だった。「チームや部署内での雑談の機会確保」(46.7%)や「定期的な研修の実施」(31.3%)という意見もあった。

コミュニケーション 若手社員とのコミュニケーションのために実施していること

 調査はインターネットで、企業・団体の人事担当者を対象に2022年12月9〜14日に実施した。有効回答数は370件。

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