海外の人と働いて「生産性」を高めるには? 時差を武器にする人的資本開示が義務化(3/5 ページ)

» 2023年01月26日 08時00分 公開
[秋沢崇夫ITmedia]

各国の時差の生かし方

 海外人材の取り込みを進める上で重要なのは、時差を考慮した上で、あらかじめ業務設計を組んでおくことである。ネットワークの普及により、いくらリアルタイムでつながることができるとはいっても、海外在住メンバーとは基本的に業務時間が異なるからだ。

 そこで、住んでいる地域ごとの時差を生かした連携のポイントを、3つの時差分類ごとに解説する。

(出典:世界の時差表

アジア時間(時差1〜5時間)

 時差をほぼ気にせずに一緒に仕事ができる。

【例】タイの場合(日本から見てマイナス2時間)

黄:日本タイムと一緒に仕事(打ち合わせ、商談など)

青:個人の仕事

欧州時間(時差6〜10時間)

 欧州在住メンバーが午前7時始業〜午後4時終業ができれば、スムーズに仕事が回る。時差メリットとして、面接対応や一日終了後のチェック対応など、主に日本時間の夜間に発生する業務を、欧州在住メンバーが対応できれば非常に効率的である。

【例】ドイツの場合(日本から見てマイナス8時間)

黄:日本タイムと一緒に仕事(打ち合わせ、商談など)

青:個人の仕事

赤:日本の夜タイムを生かす仕事(面接など)

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