回転すしチェーン「スシロー」の店内で、客が醬油ボトルや湯呑みを舌でなめる動画をSNSに投稿し、物議を呼んでいる。被害を受けた、スシロー運営元のあきんどスシローは2月1日、迷惑行為に「刑事、民事の両面から厳正に対処する」との声明を発表した。
被害を受けたのは、スシローの岐阜正木店(岐阜市)。同店に来店した客が醬油さしや湯呑みをなめ、元の場所に戻す様子を撮影した動画がSNSに公開され、物議を醸している。動画では迷惑行為者の顔が映っていたことから、実名やアルバイト先を特定したとする投稿が複数確認されている。
騒動を受け、スシローは被害店舗で開店前に全ての湯呑みの洗浄と醤油ボトルの入れ替えを余儀なくされた。これに加え、被害店舗とその近隣店舗で、店内の専用コーナーから食器類や調味料を持って自席まで移動するセルフサービスを導入するとともに、テーブル席と提供レーンの間に一部アクリル板を設置する工事を早急に行うという。
アクリル板の設置は、今後全国の郊外型店舗に対して順次進める方針だ。テーブルに備え付けの食器や調味料に不安を感じた場合、客が求めれば、保管している消毒済みのものとの交換にも応じる。
スシローはまた、騒動後に迷惑行為を行った当事者と保護者から連絡があったことも明らかにした。1月30日に警察に相談する意向を示していた同社は「謝罪を受けたが、当社としては、引き続き刑事、民事の両面から厳正に対処する」とコメントしている。1月31日付けで警察には被害届を提出済みだという。
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