消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
不動産や住宅情報のポータルサイトを運営するLIFULL(東京都千代田区)は「住みたい街ランキング(近畿圏版)」を発表した。近畿圏の「借りて住みたい街」ランキングでは、地下鉄御堂筋線の「江坂」が2年連続1位を獲得した。
2位は17年から5年連続でトップだったJR東海道・山陽本線の「三ノ宮」となり、僅差でのトップ争いを展開した。3位はJR大阪環状線「大正」が前回7位からランクアップし、ベスト3の顔ぶれにやや変化が生まれた。
4位は京阪本線の「出町柳」、5位は地下鉄御堂筋線の「大国町」がランクインした。前回3位の「姫路」は13位とランクダウン。同社は「賃貸ユーザーの居住ニーズはここ数年、大阪市と神戸市の中心部にほぼ集中する状況となっている」とコメントする。
ランキングTOP100に入った駅のうち、前回から順位を上げた駅をランクアップの大きい順に並べると1位は「天王寺」(90ランクアップ/168→78位)だった。
天王寺はJRの大阪環状線、大和路線、阪和線が乗り入れるだけでなく、地下鉄御堂筋線と谷町線、さらに阪堺電気軌道・上町線を加えた6線が交差するターミナル性を有し、あべのハルカスや天王寺ミオをはじめとした大規模商業施設もあり生活利便性も高いことが賃貸ユーザーから高く評価された。
2位は賃料相場が比較的安価で、若年単身者向けの「桜ノ宮」(87ランクアップ/184→97位)、3位は住宅地中心の都島区に位置し賃料相場も比較的安価な「野江内代」(79ランクアップ/160→81位)」が選ばれた。
同社は「近畿圏では首都圏よりも順位変動が大きく、それだけ街の人気やニーズが賃料水準や交通・生活利便性の違いで変わりやすいことを示している。また円安やサプライチェーンの逼迫(ひっぱく)による物価高騰の影響で、賃料相場が利便性の割には比較的安価なエリアで順位の顕著な上昇が見られる」とした。
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