くら寿司でもいくつかの迷惑動画が投稿されているが、会社として問題視しているのは、4年前に撮影されたものだ。若い男性が一度取ったすしを、回転レーンに戻す姿が映っている。
後述するが、はま寿司に投稿された迷惑動画に匹敵する衝撃があると、1月24日に拡散された。過去に類似したものがあったと、発掘されたのだ。
同社でも同日、動画の存在を知り、警察に相談。どういった罪に問えるのか、損害賠償も含めて検討している。
対策としては、3月上旬を目途に顧客の不審な行為をAI(人工知能)で監視するシステムを全店に導入すると決めた。
既にレーンの上部には、顧客が取った皿の数のチェックなどのためにカメラを設置している。同社では、そのカメラを活用して、すしを覆っている透明なプラスチックカバーがいたずらされていないかを、チェックする。現在のシステムでは、客席からすしカバーに戻す行為をチェックすることはできなかった。
迷惑動画とは関係ないが、くら寿司では、いやし系キャラクターの漫画・アニメ「ちいかわ」とコラボしたキャンペーンを2月10日より月末まで行っている。回転寿司を応援したいという利用客の思いもあって、行列ができるほどの人気になっている。2500円以上支払った人や、「ビッくらポン」で当たった人はノートなどの景品を提供するものだ。
はま寿司はどうか。1月9日頃、インスタグラムのストーリー(24時間で投稿内容が消える)において、他人が注文したすしにいたずらでわさびを乗せる動画が投稿された。これはTwitterに転載されて拡散され、大炎上することになった。
1月7日頃には、若い男性が他人が注文したすしを、一貫だけお箸で取って食べる動画がTikTokに投稿され、これもTwitterに転載された。
2月9日には、若い男性が卓上に置かれたガリの箱から、ガリをお箸でかき込む動画が拡散された。富山県内の店舗と見られ、1年ほど前に撮影されたとみられる。
同社の親会社であるゼンショーホールディングスでは、3件とも警察に相談しているとのこと。1件目については、動画の関係者が謝罪に店舗を訪れたが、被害届を提出した。3件目についても動画の関係者が謝罪に店舗を訪れたという。
刑事及び民事でどう対処するか、店舗内の防止策についても検討中だ。
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