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学び直しは会社員のキャリアにどう生きたのか 働きながら38歳でMBAを取得プライベートをほぼ捨てても(1/5 ページ)

» 2023年03月06日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 約1カ月前、岸田首相が発言した「育休中のリスキリング(学び直し)支援」がひんしゅくを買った。追って「ライフステージのあらゆる場面において、本人が希望して学び直しに取り組む際に、それを後押しできる環境整備を強化する趣旨」だと釈明し、擁護する声も聞かれた。

 良くも悪くも「リスキリング」という言葉が注目されているが、実際、人生100年時代のキャリア構築において学び直しをしている人、検討する人は多いかもしれない。企業側もまた、社員の学び直しをどう支援するか本格検討しているはずだ。

大手企業出身、38歳で働きながらMBAを取得した会社員の上野陽子さん(写真中央、上野さん提供)

 楽天、リクルートでの勤務を経て、31歳でスタートアップに転職した上野陽子さん(40歳)は、35歳で大学院への入学を決意、働きながら38歳でMBAを取得した。その後、チャットコマースで世界進出するスタートアップ「ZEALS(ジールス)」に転職し、マネージャーとして組織・人材開発に携わる。

 「プライベートをほぼ捨てても挑戦する価値があった」と話す上野さんに、学び直しがキャリアにもたらした変化を聞いた。

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